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葬儀お役立ち

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やっと、家に帰れるな。

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やっと、家に帰れるな。

病室には、私服に着替えさせられ、顔に白い布が被せられた親父…。

私はすぐ白い布を取って、亡くなったばかりの親父の顔を見た。

最後の最期まで頑張って息をしようと末期ガンと闘い続けた親父の遺体は、口を大きく開いていた。…エンゼルメイクを施した看護婦さんの話だと、閉じても閉じても口だけは開いてしまうみたいで…。

泣けたね…。かなり。

今にもまた目を開いてくれそうで、まだ息をしようと頑張ってるみたいで…。

表情はとても穏やかだった。癌の手術をした後、『俺は助かったんだ…』とホッとした嬉しそうな顔をした時と全く同じ表情のままだった、親父の遺体。

親父は本当にラクになったんだな…って思った。

2年間、ずーーーっと癌と闘い続けて、見てるのが苦しい毎日だった。やっと闘病生活が終わったと安心して3ヶ月で再発と転移し、家族にだけ告げられた余命。…その余命を5ヶ月以上も越えて頑張った親父…。

身体は45キロまで体重が落ちてガリガリなのに、手は浮腫んでパンパン。

それでも顔は、とてもとても穏やかだった…。

連日、高熱で苦しんでた親父の身体は亡くなっても、まだまだ温かかった。

『お父さん…お家に早く帰りたかったんだよね…。あんなに入院を嫌がってたもんね。早く家に帰りたかったからだよね…。もう、ずっと家に居られるよ…。良かったね、お父さん…』って声をかけて、ひたすら親父の顔や頭や肩を撫でたり、組まれた手に手を重ねたりした。

葬儀社が迎えに来て、親父の遺体は運ばれた。

医者の先生も看護婦さんも涙を浮かべながら見送ってくれた。

私は担当医の先生に言った…。『今までお父さんのワガママをいろいろ聞いて下さってありがとうございました…。先生がお父さんの担当の先生で良かったです…』と。

恨みを言えばキリがないけど、いつも親父の気持ちを最優先で考えてくれた先生だったからな…。

私は葬儀社の車に積まれた親父の遺体と一緒に、親父の死亡診断書を受け取って、葬儀社の車で自宅へ帰った。

車の中でも『お父さん、もうすぐ大好きな家だよ…。やっと帰ってこれるね…。もうずっと家に居ようね…』と遺体に話しかける事をやめなかった
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